金融労組の動き


非正規社員にも報いてほしい

非正規社員にも報いてほしい
初めて団交に参加した非正規社員の訴え
金融ユニオン(金融産業労働組合)が三菱東京UFJと団交

 三菱東京UFJ銀行は、派遣労働者を直接雇用に転換して契約社員化を進めています。銀行は直接雇用に転換した雇用契約をこれまでと同じ時間給制の有期雇用とし、時間給も派遣の時とほとんど同じです。さらに、契約更新期間に5年の上限を設けてきました。
 従来の派遣社員の立場から見ると、時給はほとんど変わらず、更新期間上限の設定で、5年後は雇止めされる「不安」を新設されたことになります。その上で、銀行は、一部に無期雇用契約の職種を新設するとしています。
 金融ユニオンは正規職員に0・5%のベースアップを実施するのだから、時間給の契約社員にも賃上げすることを強く求めています。これに対して銀行は時間給契約社員については無期雇用職種を新設するのが処遇の改善だと説明しています。
 5月22日に名古屋で行われた銀行との団体交渉に初めて参加した組合員のSさんは、派遣から直接雇用に転換した当事者として団交の感想を以下のように書いています。

三菱東京UFJ銀行団体交渉に参加して

 私はMUBS(三菱東京UFJの事務子会社)に非正規社員として勤務しています。
 今回、初めて団体交渉に参加させていただきました。
 今回の団交でも非正規社員の賃上げ要求をしましたが、銀行の回答は「非正規社員の賃上げは現段階で考えていない。無期雇用制度などを新設し、その中で処遇を検討して報いていく」というものでした。
 この回答を聞き、希望者全員が無期雇用になれるかもわからないし、そもそも無期雇用を希望しない非正規社員にはどのように報いていくのかと、疑問に思いました。
 また、今回の団交の場で、支店勤務の非正規社員が正行員と同じ仕事をして、同じように残業していると聞きました。
 自分も無期雇用になったら、今と変わらない賃金で、正社員と同じ仕事を、責任を持たされた上でこなさなければならない日が来るのではと、不安になりました。
団交では、自分に関わる話が多く交わされているのだと知りました。1人でも多くの人に参加してほしいと思います。(2014年6月14日up)


三菱東京UFJ契約社員の従組加入で金融ユニオンが声明

 三菱東京UFJ銀行の契約社員従組加入と、その新聞報道に対して金融ユニオンがマスコミ向け声明を出しています。(2014年5月19日up)
金融ユニオン声明 [三菱東京UFJ銀行の非正規職員の組合組織化について!]


金融共闘が11・15統一行動

 2013年11月15日、全国金融共闘は秋の統一行動に取り組み、早朝の宣伝と金融庁要請を行いました。早朝宣伝では東京・霞が関の財務省前で、出勤してくる人々に金融共闘の統一ビラを配布しました。
 ビラ配布に合わせて、東京金融共闘の議長、副議長、事務局長がハンドマイクで金融共闘の取り組みへの理解と支援を呼びかけました。
11・15統一行動の中で、金融共闘は代表団による金融庁要請を行いました。要請では、自由化・規制緩和路線を見直し、金融各業態が業務のすみわけによって、国民・利用者に対する社会的役割を果たせるようにすることを求めるとともに、金融の職場で横行するノルマ営業やパワハラ、長時間過密労働の規制や、各争議の解決に向けて各社を指導するよう要請しました。(2014年2月23日up)
詳細と財務省前での訴えは
金融共闘11・15統一行動 をクリック


アンケートに三菱東京UFJ派遣労働者から返信

アンケートに三菱東京UFJ派遣労働者から返信
食堂料金 社員は350円、派遣労働者はは550円
 金融労連は例年春闘時に作成しているリーフレットを作成しました。今年のリーフレットでは1ページ目に「力を合わせて職場にゆとりと笑顔を」と訴え、2ページ3ページの見開きでは「非正規ではたらくみなさんへ」として改正された労働契約法、労働者派遣法のポイントを紹介。「合理的な理由のない格差禁止」「無期労働契約への転換」「『雇止め法理』の法定化」「専ら派遣の8割規制」などを解説しています。
 定年後再雇用の問題について「希望者全員の65歳までの雇用を」として、金融労連の要求を解説しています。
 また「あなたのご意見をお聞かせ下さい」とアンケートはがきを刷り込み性別、勤務先、雇用形態、などを質問しQ1からQ5まで5項目の設問を設けています。
 大阪で3月の大阪のみどう筋総行動で大阪金融共闘や国公労連の組合の支援を受けてリーフレットと金融ユニオンのビラと一緒に宣伝をしました。
 このアンケートはがきにさっそく返信が来ています。三菱東京UFJ銀行で働く女性の派遣労働者が「あなたの不安、不満は何ですか」の問いに「賃金」「ボーナス」「退職金」「仕事の内容」「差別」を上げています。そして食堂の利用に差別があり、昼食の定食が社員は350円なのに派遣労働者は550円だと告発し「長年働いている人が多いが時給は10円たりとも上がっていない」と訴えています。
 大阪で、2月に行った金融ユニオンの宣伝でも500枚配布した金融ユニオンの宣伝のビラを見て、組合加入の相談に来る人がいました。この差別は派遣労働者の直接雇用化でも是正されていません。金融ユニオンはほかの処遇も含て均等待遇を要求しています。(2013年6月4日up)


「金融ユニオンの非正規・派遣労働者の闘いの報告」 三菱東京UFJ銀行における取組を中心に

2013年2月9日~10日、大阪で民主法律協会主催の2013年権利討論集会が開催されました。金融ユニオンの浦野弘委員長はその第2分科会に三菱東京UFJ銀行における派遣・非正規労働者の要求実現の取組を文章で報告しました。日本のトップバンクである巨大金融機関、少数組合の金融ユニオンが粘り強く団交を積み重ね要求を実現した報告をアップします。(2013年2月19日up)

全文を読む場合は下のリンクから
「金融ユニオンの非正規・派遣労働者の闘いの報告」 三菱東京UFJ銀行における取組を中心に


三菱東京UFJ銀行が派遣労働者を直接雇用

(2013年2月15日up)
労働者派遣法の改正を受けて、メガバンクで派遣労働者の直接雇用化が進んでいます。銀行・金融機関における派遣労働は、もともと、派遣法制定時に銀行100%出資の派遣会社から銀行へもっぱら派遣の形で出発しました。派遣法の脱法状態を前提に常態化していた実態が、派遣法改正で是正に進んでいます。しかし、当の派遣労働者の立場からは、直接雇用で労働条件はどうなるのか、直接雇用にならない人も出てくるのではないかなどの不安があります。三菱東京UFJ銀行の派遣労働者を組合員として組織している金融ユニオンは、当事者の声をもとに労働条件の改善を求めて交渉を行っています。

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三菱東京UFJ銀行が派遣労働者を直接雇用


三菱東京UFJ銀行派遣切り裁判が和解で解決

(2011年8月up)
三菱東京UFJ銀行で派遣労働者として働いていた労働者が派遣切り=雇い止めされて、銀行や派遣会社と争っていた裁判は、4月5日、東京地裁で和解により解決しました。
全文を読む場合は下のリンクから
三菱東京UFJ派遣切り裁判和解


住友信託から個人加盟労組金融ユニオンに加入

背景にあるのは金融被害者と金融労働者の運動の積み重ね
(2011年8月up)
住友信託銀行の契約社員が個人加盟労組「金融ユニオン」に加入しました。一人の契約社員が個人加盟労組に加入する背後には、金融被害者や金融労働者の長年運動の積み重ねがあります。国民のための金融を目指す消費者と金融労働者の取り組み、それを支える国会での取り組みの積み重ねがありました。

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