イスラエル国籍で埼玉県皆野町に住む木製家具作家、ダニー・ネフセタイさん(69)は、「抑止力」という考え方を否定し、この十数年、全国で年間100回以上も反戦平和を訴える講演を続けている。
毎日新聞電子版2026/3/8 から
イスラエルとアメリカが国際法を無視してイランを激しく空爆し、最高指導者や政府高官を次々と殺害し、一般市民も多数犠牲になっています。そんな中で、毎日新聞の電子版は、イスラエル国籍で埼玉県皆野町に住む木製家具作家、ダニー・ネフセタイさん(69)が、「抑止力」という考え方を否定し、この十数年、全国で年間100回以上も反戦平和を訴える講演を続けていることを紹介しています。以下の同記事から引用します。
ダニー・ネフセタイさんは1957年にイスラエル中部の農村で生まれ、高校を卒業して空軍に入りました。イスラエルでは高校卒業後軍隊に入るのは義務です。軍では戦闘機のパイロットになるのが夢で、訓練を受けましたが、訓練途中で試験に落ちレーダー部隊に回されました。3年で退役して日本を含むアジア旅行に出た後、日本に戻って日本語学校に通い、東京・下北沢の飲食店でアルバイトをしました。同じビルの別の店で働いていた妻と出会い、84年に日本で結婚。神奈川県の家具製作会社で、見習い職人として働き88年暮れに埼玉県皆野町へ移り、家具工房を開きました。
平和活動を始めたきっかけは2008年、イスラエルがガザ(パレスチナ自治区)に侵攻、空爆し345人の子供を殺したことです。戦争は死者が出るものだと思っていましたが、子供345人はひどい。この時の空軍トップは兵役時代のダニー・ネフセタイさんの同期生でした。よく知っている人で鬼ではないが、その人が子供を殺す命令を出した。もしかしたら自分が命令を出していたかもしれない。それに、私がもしパイロットになっていたら空爆を命じられ、子供を殺していたかもしれない。試験に落ちたのは幸運でした。こんなことはおかしい。なんとかしなければと、声を上げました。以上毎日新聞の電子版から一部を引用。
イスラエル軍のガザ攻撃が激しさを増していたときに、日本でも私の友人たちがイスラエルへの抗議抗議行動を行いました。友人が英語でイスラエルに「あなたは何人の子どもを殺したのだ」と抗議するプラカードを持っていました。そこへイスラエル人の旅行者が通りかかり大変な勢いで反論してきました。私自身も新宿駅で抗議行動に参加していたときに、イスラエル人のグループが抗議行動をする私たちにの中に、勢いよく飛び込んで来たのを経験しています。イスラエルの一般市民は今のガザでのジェノサイドを「自衛のため」と肯定しているのかと驚きます。ネタニアフ氏がハマスのガザ襲撃をきっかけに、報復と自衛の程度をはるかに超えた反撃を行い、国際的にも批判されるジェノサイド(無差別大量殺戮)へと拡大したのは、ネタニアフ氏自身が収賄、詐欺、背任で起訴され、刑事裁判が進行中だったときです。そこにハマスの襲撃があり、自身への刑事責任追及を回避するために一気に軍事行動を拡大したと指摘されています。そして、今回のイランへの攻撃拡大とイランからの反撃でイスラエル国内の世論はイラン攻撃を肯定する声が圧倒的になっていると報じられています。
そんな報道に暗澹たる気持ちになったときに、毎日新聞のこの記事は改めて市民レベルでの理解を深めることの大切さを考えました。(金融・労働研究ネットワーク 田中均)
毎日新聞の電子版を開く 反戦訴える埼玉のイスラエル軍元兵士 イラン攻撃「完全におかしい」 | 毎日新聞